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フリーランスの休日

休日モードのカメラマン 写真の事を考えたり 考えなかったり

鬼平犯科帳

 

深夜の時間帯に時々アニメを放送しているのは知っていましたが、まさか『鬼平犯科帳』をアニメとして放送していたのは全く知りませんでした。

 

風邪薬を飲んで寝ていたもので、夜中の変な時間帯に目が覚めて、ぼ~っとTVを見ていて驚きました。

 

やけに絵柄のきれいな時代劇風のアニメだなぁと見ていたら、何と『鬼平犯科帳』。

 

鬼平と言えば中村吉右衛門さんが鬼平役をやっていた時代劇で、昨年シリーズが完結した筈なのです。

 

時代劇はあまり見ない自分なんですが、鬼平だけは好きで見てました。

 

何が気になったのか。

多分、最初はエンディング曲のジプシー・キングスの『インビテーション』を聞いてからだと思います。

 

時代劇にジプシー・キングスですよ。

 

「ええぇ…」

と一時は引いたのですが、エンディングの春夏秋冬、多分当時の人々の、ごく普通の生活だったであろう日常の風景と、このジプシー・キングスの曲が上手いこと相まって、目と耳から直接胸に響いてきたのです。

 

時代劇『鬼平犯科帳』のエンディングは見事でした。

春ははらはらと桜の花びらが舞い、夏は風鈴売りが天秤屋台を担ぎ歩く。秋は鮮やかな紅葉と橋。冬は雪の降る中、仕事帰りの町人が屋台で蕎麦を食べて体を温めている。

そんな映像が流れるのです。

 

なんかいいなぁ、と思ったものです。

江戸時代の生活って、実際、こんな感じだったんだろうなぁと想像が膨らみました。

 

そこにジプシー・キングスです。

 

これをキャスティングされた方はかなりの凄腕だと唸りました。

 

ジプシー・キングスと言えばラテン系のノリの良い曲がすぐに浮かびます。

以前はビールのCMにも起用されていた曲「volare」、覚えている方も多いと思います。

キリンの淡麗生のCMでしたね。

 

♪  ボーラレ オゥッオ!

      カンターレ  オォッ  オォッ  オォッ!

 

… 解ります?

 

♪  volare  oh  oh

      cantare  oh  oh  oh  oh

      nel  blu  dipinto  di  blu

      felice  di  stare  lassu

 

これ、イタリア語らしいんですが、一時は有線でもかなりかかっていました。 

聞いていて自然と足が動く、そんな小気味良い曲なのです。

 

鬼平のエンディングの『インビテーション』は歌のない曲だけのインストルメンタルで、volare よりも感傷的な曲調で、これが何故か時代劇の映像にピッタリと嵌まっていたのです。

 

そして鬼平の良さと言えばライティング。

他の時代劇を見ていないので比較は出来ませんが、緊迫感を出す為のアンダーで鋭利な光りの使い方が本当に優れていたのです。

ライティングの仕方ひとつで、写し出されている人物の心情を言葉なくして表現してみせる、自分は見事に演出にはまりました。

 

そして何よりも魅力的だったのは登場人物。

もうね、良い役者さんのオンパレードでしたから。

 

主人公の鬼平役の中村吉右衛門さんをはじめ、密偵の「相模の彦十」役の江戸家猫八さん、「小房の粂八」役の蟹江敬三さん、「おまさ」役の梶芽衣子さん、「五鉄の亭主」役の藤巻潤さん、「筆頭与力、佐嶋忠介」役の高橋悦史さん等々、個性的な面々が演じていました。

 

蟹江敬三さんと江戸家猫八さんが亡くなられた時は、「あぁ。もう粂八も彦十も見られないんだ…」とショックだったのを覚えています。

 

猫八さんなんか、そこに居ない蚊に刺された足が痒いと、別の足ですりすり掻いていた演技がもうね、役者でね、上手いとしか言い様がなかったですから。

 

原作の池波正太郎さんが、原作に沿う内容が無くなったら終わらせて欲しいと言っておられたらしく、またそれぞれの役柄で色を放っていた役者さんが欠けて行き、中村吉右衛門さんがとうとう昨年、シリーズ完結を公表したのです。

 

調べてみましたら、平成元年にスタートしたTVシリーズも28年間で150作品。

45歳設定の長谷川平蔵も、当時同じく45歳だった中村吉右衛門さんと共に歩んだ作品だったのです。

何とも感慨深い。

 

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さて、鬼の平蔵は実在の人物だとご存知でしたでしょうか?

実は自分は、架空の人物だと思っていました。

池波正太郎さんが作り上げた人物なのだと。

 

 

長谷川平蔵たる人物が、火付盗賊改め方  長官であったのは1787年 (天明7年) ~1795年 (寛政7年)までの8年間だったとの事。

人生50年の時代でしたから、それほど短い期間ではなかったのかもしれません。

 

 

そして中村吉右衛門さんの代表作の鬼平ですが、実は中村さん以前にも3人の役者で作られていたらしいのです。

 

八代目  松本幸四郎さん (1969年~1972年)

丹波哲郎さん (1975年)

萬屋錦之介さん (1980年~1982年)

二代目  中村吉右衛門さん(1989年~)

 

ここまで掘り下げると流石に自分も解らない話しになって来ました。

 

 

自分が唯一好きだった時代劇。

 

劇場版も含め、シリーズはDVDになってレンタルされています。

 

連休が取れたら、まとめて借りてきて一気に見たいと思う今日この頃なのです。